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高知 メガネのハマヤは、浜田清と久美+タカアキのメガネ店です。

電話でのお問い合わせはTEL.088-892-0171

〒781-2105 高知県吾川郡いの町新町66

違和感について 2

人間という動物は変化を嫌います。
環境などが変化すれば、新しい環境に適応するのに相当の時間を要することもあります。
自律神経が乱れることもあるでしょう。自律神経の乱れは、いろんな不定愁訴に繋がりますから、偏頭痛や腹痛、首肩コリなどの症状が起こりやすくなります。 

人間の一生の内に大きな変化はいくつあるでしょう。
最も大きな変化は「死」なのでしょうが、その変化は意外と簡単に乗り越えられるものかも知れません。
が、わからない世界だけに死への変化は怖いですね。

他の大きな変化では、就学、就職、結婚、退職、などがあります。
大きな変化では大きな違和感を覚え、戸惑うことも多くなりますから、その変化に上手に対応していくことは難しくなります。

この変化では、乗り越えることが難しくて挫折するかたもおられます。 
でも挫折、失敗があるから人間は学んで進化するのでしょうね。 


メガネにも変化はつきものです。度数の変化、レンズタイプの変化、レンズ設計の変化、フレームの変化など。
変化があるたびに、多かれ少なかれ違和感もついてきます。 
同じ度数、同じレンズで仕上げてもフレームが変われば、空間視の感覚が違ってきます。
フレームによって、そり角、前傾角、サイズなどが違ってくるからです。

レンズ、フレームも進化しているといっても、違和感がゼロになることはありません。
もし、ゼロになったとしたら人間ではなくなるかも・・・・。 

その違和感にどう向き合っていくのかが、メガネ調製成功への道しるべです。
キーワードは「決めつけない」です。

決めつけてしまえば冷静な判断ができなくなり、柔軟性が失われます。
「違和感があるメガネはダメ!」、「慣れづらいメガネはダメ!」と決めつけると、メガネの変化、裸眼との変化にまったく対応できなくなります。

メガネは見るための道具で、道具は上手に使いこなしてこそ、本来の機能を発揮することができるものです。
使いこなすには、メガネも脳で使いこなすようにするのですが、マイナス思考の決めつけは脳の機能が停滞しやすく、脳と連動している眼球の動きも鈍くなり、メガネに慣れづらくなります。

 私は、「不同視」という眼で、メガネに慣れるのに苦労した経験があります。
その経験上、決めつけたくなるお気持ちは十分わかりますが、人間の脳は優れた適応能力、修正能力も持っています。その能力を最大限発揮することができたら、違和感の問題は克服できます。

ただ、その能力は個人差も大きく、性格、環境、季節、要求によっても左右されます。(季節の変わり目や、天候不順のときは能力を発揮しづらいかたが多いような気がします) 

違和感があった場合、違和感の原因を決めつけるのもよくないです。
原因を決めつければ、そればかり気になり、気にすればするほどストレスが増してきます。
ストレスは、脳に悪影響を与えますから、益々負のスパイラルになります。

乱視」が違和感の原因にされることも多いのですが、乱視って「乱れる」という文字が入っていてイメージが悪いからでしょうね。
たしかに乱視に違和感を覚えるかたは少なくないのですが、乱視の適切な矯正は視機能、視力にとって必須のことです。 

「前と違うからダメ!」と決めつけるのもNGです。
「前のメガネでは、こんな違和感はなかったのに」と言われることもあります。
比較というのは、判断するときに役に立つこともありますが、同じ条件で比較しないと意味がありません。
年齢や環境が違ってきていますから、過去との比較は参考程度にしかなりません。
肉体も日々変化しているということです。

たとえば、各メーカーのレンズ精度などを比較検討するときは、同じフレームで同じ条件でしないと公平な比較になりません。
フレームの条件が変われば、光学性能も違ってくるからです。 
「以前、ダメだったから今もダメ!」という決めつけも良くない場合があります。
以前はダメでも、今回はOKということはよくあることですから。
それは、メガネに対する必要度、要求度、などが以前と違い、気持ちの持ち方も変化しているからです。

「遠近両用レンズ慣れづらかった」と遠近両用レンズを敬遠するかたもいますが、遠近両用レンズ日々進化していますし、眼鏡技術者の技術次第で精度が異なる商品ですからから「遠近はダメ」と決めつけないでください。 

でも以前の経験はトラウマになっていることもあるので、難しい点もあります。 

他人と比較する」決めつけもあります。
○○さんがダメだったから、自分もダメ!、主人が違和感があったのでダメ!他人と自分では同じことは絶対にありえないので、この比較も参考程度にしかなりません。 

決めつける」ということは、眼鏡技術者もやってはいけないことだと思います。

決めつけてしまえば、ユーザーの可能性をつぶすことになり兼ねないからです。将来的な視機能を考慮に入れて調製度数をご提案することは、リスクが大きくなる場合もあるのですが、それをしていかないと、マニュアル通りの調製しかできない眼鏡商人になります。 

決めつけていいのは「未来のことは、わからない」これは確実です。

メガネもやってみないと100%のことは、わかりません。
失敗から学んでいくしかありません。失敗は貴重な財産にもなるので、今後も失敗を恐れずに(いや、そう言っても恐れますが)視機能優先の調製をご提案していきます。

 
ユーザーのみなさまには、メガネは身体に侵襲することはなく、もし失敗したとしても何度でもやり替えが可能です。
失敗を恐れないで、チャレンジしていただきたいです。 

新しいメガネを掛けることにより、見え方が変化し、調節と輻輳も変化します。直ぐに結果を求めるのではなく、徐々に慣れていただけますと幸いです。

もし、どうしてもダメな場合は浜田 清も責任を持ちますから、けっして「メガネのハマヤはダメ!」と決めつけないでください。 

メガネの小さな変化に上手に対応できるようになると、大きな変化への対応も上手になると思います。 

当店のメガネは、お客様との共同作業で調製し、お客様との共同責任になります。

 
    こちらにもどうぞ→「失敗から学ぶ知恵

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浜田 清の知恵へ
 

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