事例2 愛媛県からのお越しのB様 深視力試験に不合格で、眼科を受診したら「あなたの目は、深視力は無理です。あきらめなさい」と言われたそうです。 「眼科にダメと言われて、ショックでした」とおっしゃっていました。 当店での検査 両眼開放屈折検査での基本度数(5m)は、 R S−4.75D C−0.75D Ax105 L S−4.50D C−1.00D Ax85 でした。 眼位は、右眼上斜位 R 2.0△B.D.。 眼精疲労があり、頭痛や肩コリなどの症状があります。 装用テストなど経て、最終的に近視度数を1段階弱めた R S−4.50D C−0.75D Ax105 L S−4.25D C−1.00D Ax85 の度数で調製。 右眼上斜位は R 1.0△B.D. L 1.0△B.U. で矯正しました。 人間の眼の眼球運動は「上下方向は、水平方向に比較して柔軟には動きません」。 上下斜位のあるかたは、できるだけキッチリと矯正することが原則です。
2△矯正での装用テストも実施しています。 調製度数で、当店の三桿計(深視力計)で、実際に深視力を測定しますと、問題なく合格ラインをクリアしました。 後日、仕上がりメガネを受け取りに来られました。この時点でも、深視力の練習をしていただきました。 今回も問題なく合格レベルでしたので、「あとは自信を持って、試験に臨んでください」とアドバイスしました。 この「自信を持つ」というのは非常に重要です。適切に屈折異常を矯正して眼位を整えたとしても、本番の試験では緊張し、実力(視機能)が発揮できないということも起こるからです。 後日、B様から連絡がありました「ダメでした」と沈んだお声。 うーん、まったく問題なく合格すると思っていましたが・・・。 これが、人間の眼の持っている最高機能を要求される深視力試験の難しいところです。 お訊きしますと、調製したメガネは普段にはあまり掛けていなかったとのことです 普段は、遠近両用メガネをお持ちだったので、そちらのメガネを掛けられていたそうです。 お持ちのメガネは、バランスが悪く、斜位の矯正もしていませんでした。 それで、「日ごろから、眼位を整えておかないと、深視力は難しい場合があります。できるだけ当店で調製したメガネを掛けてください」とアドバイスをし、視機能を高める眼のトレーニンググッズをお送りしました。
徹底的に納得できるまで、三桿計で練習をしていただきました。 後日、「おかげさまで、合格できました」と嬉しいご連絡をいただきました。 「ホッ!」。 後日、斜位を矯正した遠近両用メガネのご注文もいただきました。 日ごろから、眼位を整えていただけるとのことで、次回の免許更新にも期待が持てます。 免許センターなどでは、深視力試験に合格しなかった場合、「眼科へいくように」とアドバイスをされているところがあるようです。 当店のお客様でもそういうアドバイスで、眼科を受診されたがいらっしゃいます。 B様もそうですね。 眼科は、そもそも病気の発見や、病気を治すことが本職の医療機関です。 深視力試験に合格ができるような対処をする機関ではありません。 眼科では、両眼視機能検査にかかせない眼位の測定を丁寧にしているところは少ないし、三桿計を置いていない眼科がほとんどです。 三桿計を使用してのトレーニングや、試験に合格するために見方のコツなどをアドバイスすることはできません。 眼科では、深視力に関しては「メガネ屋さんで相談してください」とアドバイスをしているところもありますが、B様が受診された眼科のような対処をするところもあります。 免許センターの試験官さんには、「病気が心配なら、まず眼科を受診してください。それから深視力に関して熱心に取り組んでいるメガネ屋さんで相談してください」とアドバイスをしてほしいです。
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