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高知 メガネのハマヤは、浜田清と久美+タカアキのメガネ店です。

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〒781-2105 高知県吾川郡いの町新町66

斜位(隠れ斜視)

斜位

・眼が疲れる
・モノが二重に見える
・焦点が合いづらい
・イライラする
・気分が悪い
・遠近感覚が悪い
などの症状があるかたは、眼の眼位(視軸の向き)に問題があり、斜位(視線ズレ)が原因の場合もあります。

<緑色の文字をクリックしてください>

斜位にはタイプがありまして、斜位の方向により
・上下斜位
・外斜位
・内斜位
に分かれます。

上下斜位は上下方向に視線のズレがあります。
外斜位は外側(耳側)、内斜位は内側(鼻側)方向に視線のズレがあります。

斜位は遠見時と近見時では、変化します。

それは、遠見時と近見時では、視線や姿勢が違い、眼の機能も遠見時と近見時では、違う使い方をしているからです。

近くを見るとき、眼の調節機能が遠見時とは変化し、眼球を動かしている眼の筋肉も変化します。
近くをを見るときは、眼球を内側に寄せる力「輻輳力」を使います。
遠くを見るときは、眼球を外側(耳側)に寄せる力「開散力」を使います。

調節機能と輻輳機能は連動しています。

ということは、調節機能と輻輳機能に関連がある「斜位」も遠見時と近見時では変化するということです。(ほとんど変化しないかたもいます)

斜位の中でも、上下方向の視線のズレである上下斜位よりも、水平方向の内斜位、外斜位のほうが、上記の機能と関連が深くなります。

斜位のことを「隠れ斜視」と呼ぶこともあります。


調節機能とは

私たちがモノを見たときピタリとピントがあって見えるのは、眼に入ってきた光が網膜上にきちんと焦点を結ぶからです。
しかも眼は、ある一定の距離のモノだけ見えればいいわけではなく、私たちの生活の場面に応じ、様々な視距離のモノを見なくてはなりません。


たとえば上図は、無限遠方のモノを見てピントが合っている状態(網膜に焦点が結んだ状態)を表していますが、眼が全くこのままの状態で近くを見ると、下図のように焦点は網膜より後ろにいってしまい、モノがボケて見えます。


そこで眼はカメラのレンズのように、見たい距離に応じて屈折力(光線を曲げる力)を変化させ、焦点を網膜上に合わせる機能を持っています。これを眼の調節機能といい、その役割を「水晶体」とよばれる眼の中にあるレンズで行っています。
上図のような場合は、水晶体を膨らませることでより強い屈折力を得、下図のように網膜上に焦点を合わせています。


人間は近くを見るとき、毛様体とよばれるところにある筋でこの水晶体を膨らませてピントを合わせるわけですが、水晶体を薄くするとき(遠くを見るとき)は筋をゆるめるだけでいいので、遠くを見るよりも近場の作業の方が眼が疲れるわけです。すなわち人は遠くを見ているときが一番楽だということです。

ちなみに老眼(正しくは老視)とは、加齢による老化でこの水晶体が硬くなってしまうことや毛様筋が弱ってしまうことにより、水晶体を膨らませづらくなった状態をいいます。

内斜位、外斜位をさらにタイプ別に分けますと

遠見時 斜位量 近見時 遠見斜位量と近見斜位量 斜位のタイプ
@ 外斜位 外斜位 遠見時と近見時は、同程度の外斜位 基本的外斜位
A 外斜位 外斜位 近見時よりも、遠見時のほうが大きな外斜位になる。 開散過多
B 外斜位 外斜位 遠見時よりも、近見時のほうが大きな外斜位になる。 輻輳不全
C 内斜位 内斜位 遠見時と近見時は、同程度の内斜位 基本的内斜位
D 内斜位 内斜位 近見時よりも、遠見時のほうが大きな内斜位になる。 開散不全
E 内斜位 内斜位 遠見時よりも、近見時のほうが大きな内斜位になる。 輻輳過多

と、いうことになります。
また、「遠見では外斜位だけど、近見では正位か内斜位になる」、「遠見では内斜位だけど、近見では正位か外斜位になる」などのタイプのかたもおられます。

斜位のタイプにより、眼の疲れ具合や、不具合に感じる点が異なります。

斜位のタイプ 斜位のタイプによる不具合の感じ方
基本的外斜位 パソコン作業や、読書のときに眼が疲れやすくなり、遠見時も疲れたときなどに時々モノが二つに見えたりするときがあります。
開散過多 近見時は問題ないけど、車の運転が疲れやすくなり、遠見時に支障がある場合があります。
遠近感覚が鈍くなる場合もあります。
輻輳不全 遠見時は問題ないけど、近見作業が非常に疲れやすくなり、パソコン作業などでは頭も痛くなってくるときがあります。
基本的内斜位 車の運転が困難になる場合があります。遠方視での眼精疲労、近業時における不快感などがおこります。
開散不全 車の運転が非常に困難になる場合があり、道路の白線などが二本に見える時があります。
遠近感覚が鈍くる場合もあります。
輻輳過多 近見作業が辛くなります。パソコン画面などに焦点が合いづらくなり、首や肩コリの原因になる場合もあります。
と、いう感じです。これはあくまで一般的な感じであり、個人個人の環境の違いなどにより、不具合の感じ方も異なります。

眼の不具合は「適切なメガネ調製」で改善できることも少なくありません。

当店は、遠見眼位と近見眼位を独自の測定方法で丁寧に測定します。(必要のないかたにはしません)

不具合に感じる点を詳しくお聞かせください。

メガネを調製する場合は、
・お客様の症状
・斜位の方向
・斜位の量
・斜位タイプ
・融像力
・年齢
・環境
・用途
などを考慮に入れて

・度数を調整する
・レンズタイプ選択
・プリズムレンズ装用
など、よりベターな方法をご提案いたします。

たとえば、
「輻輳不全」のかたには、近見作業の時だけ近見専用のプリズム入りメガネをご提案いたします。
こうすることにより、輻輳が楽に行えるようになります。

「輻輳過多」のかたには、若いかたでも弱い加入度数の入っている遠近両用メガネをご提案いたします。
こうすることにより、近見作業は調節力が少なくてすみますので、結果輻輳力も過度に使用しなくなります。

いずれの方法もメリット、デメリットがありますので、詳しくご説明いたします。

斜位のタイプにより視機能訓練が有効な場合があります。
視機能訓練に関しては、斜位のタイプにより適切なトレーニング方法をアドバイスいたします。
トレーニングは面倒に感じるかたもおられると思いますが、メガネ調製だけでいろんな症状がとれるわけではありません。
できるだけ積極的に、適度にトレーニングをしてください。
 
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