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高知 メガネのハマヤは、浜田清と久美のメガネ店です。

電話でのお問い合わせはTEL.088-892-0171

〒781-2105 高知県吾川郡いの町新町66

抑制について

抑制への取り組み

抑制するということは、人間の持っている眼と脳の機能が失われます。抑制をしないように、
・遠見視力
・近見視力
・遠見眼位
・近見眼位
を常日頃から、確認しておくことが大切です。

屈折異常や眼位ズレ(斜位)があると、調節力と輻輳力のバランスが悪くなり、融像機能に負担がかかり、最終的には抑制をすることもあります。

特に、子供の「近見視力」に気をつけていないといけません。
近見視力が不良だと、学習能率が低下するなどの問題も生じ、弱視になる可能性もあるからです。
しかし、、近見視力不良は発見されづらいです。学校の視力検査が「遠見視力のみ」というの一つの要因です。

ご家庭でお子様の近見視力をしっかりとチェックしてください。

もし、お子様が
・本を読むときに、本に極端に目を近づける
・集中力がない
・目をこらしたり、目を細めて物を見ている
・いつもイライラしている
・文字が正しく書けない
・本の行を正しく追えない

などがありましたら、近見視力不良の疑いがあります。

当店でも、近見視力は測定できます。お気軽にご相談ください。
「近見眼位」、「眼鏡運動」の検査もできます。
必要であれば、医療機関もご紹介しています。

当店の抑制に対する取り組みは、「抑制する前に、なんとかしたい」です。
それだけ、抑制を除去することは困難な場合が多いからです。
完全抑制して数年間過ごすと、抑制されたほうの目は、弱視にもなりやすく、弱視になれば抑制の除去はまず無理でしょう。

だけど、「弱い抑制」、「間歇性抑制」、「ある視距離では、両眼視できるかた」は、抑制を取り除く可能性があります。

「抑制しないように」事例1

A様
2歳のときから遠視のメガネを掛けています。
R S+1.50D
L S+3.00D
*D=Dioptorie(度数の単位です)
この時は、お母さんが目が寄っているのに気付かれて眼科を受診しました。
発見が早くて良かったです。

何度か、遠視度数をやり替えて、
8歳の時です。調節性内斜視の為に、近見での輻輳力が少なくてすむように「遠近両用メガネ」の処方をされました。

R S+2.25D   ADD+1.75
L S+2.75D   ADD+1.75

この時、A様を担当された眼科医は、眼の状態をしっかり検査されて適切な処方をされました。

その後、中学生になったころ当店にお見えになりました。
お訊きしますと、「メガネは、最近掛けていません」とおっしゃいました。
それで遠視の説明、調節性内斜視の説明をし、「遠視のかたは、メガネを掛けたほうがいいです」と眼科受診をおすすめしました。

A様は眼科を受診されたのですが、眼科では「本人が掛けたくなければ、掛けなくてもいい」との診断でした。
えーえ、そんな!遠視で眼位ズレもあると思われるのに、マトモな検査もしないで掛けなくてもいいとは。

以前に、遠近両用を処方してくれた眼科を受診されたのですが、残念ながらその眼科医は退職されていました。

では、私がやるしかない。

両眼開放屈折検査で、両眼視機能を検査しました。
遠視ですから、余計な調節が入りこまないように配慮して検査をすすめていきました。

5mでの基本度数は
R S+1.75D C−0.25D Ax180
L S+2.50D C−0.25D Ax175
(SはSpherical、遠視、近視の球面度数。DはDioptre、曲光力、度数の単位。CはCylindrical、円注、乱視度数。
AxはAxis、乱視軸)
眼位(視軸の向き)は
左眼上斜位+内斜位がありました。
やはりというか、予想どおりというか、内斜位がけっこうあります。

斜位をプリズムで矯正すると、精密立体視は正常にできます。

調製度数は、
R S+1.25D C−0.25D Ax180   1.0△B.U.
L S+2.00D C−0.25D Ax175   3.0△B.O.

(△はPrism dioptre。BOはプリズムのベース方向)
できれば、5mでの基本度数で調製したかったのですが、その度数では「無限遠は裸眼に比較してややボヤケル」とのことで、度数を調整しました。
掛けやすくするために単焦点レンズで調製しました。
  
遠視とは、眼が全く調節を行っていない(例えば無限遠方を見ている)ときに、眼に入る平行光線が網膜より後に結像してしまう状態をいいます。

この状態では、ものがハッキリと見えませんので、調節機能で焦点を網膜上にもってくるようになります。
常に毛様筋を使い眼が緊張しているため、眼が疲れやすくなります。
お若いA様の場合、調節力が旺盛にあります。その調節機能を利用することにより、遠方の視力は良好です。
(遠視度数よりも、調節力が上回っています)

遠視のかたは遠方は見えている(遠視度数にもよります)ので、「遠方を見るのに、メガネの必要を感じない」ことがおこりがちです。
だから遠視の眼の矯正は難しい面があります。

眼の視機能は、近視眼よりも遠視眼のほうが視機能異常になりやすいです。

ですからA様にもしっかりと遠視の説明と眼位の説明をし、のちほど詳しい説明書も送りました。
視機能トレーニングのアドバイスもしました。

それから、2年が過ぎ、新しいメガネをお求めに来店されました。

「メガネは日常には掛けていなくて、近業の時だけ掛けていた」とのことです。
掛けたくない気持ちもわかります。やはり遠見視力が良好なかたに、メガネを掛けっぱなしにしていただくのは難しいです。

  ここで、ちょっと私の話

私の眼は近視眼で「不同視」です。左右で屈折度数(遠視、近視の度数)が大きく異なってる目です。
現在は、
右眼 S−1.75D C−0.75D Ax88
左眼 S−4.25D C−0.75D Ax15
という矯正度数です。

小学低学年のころに、急に左眼の視力が低下して、左眼だけ強い近視眼になっていきました。
その時点で、眼科を受診したのですが、「右眼が見えているいからいいだろう」という診断で、「メガネを掛けなさい」とはいいませんでした。
そのころは、そういう風潮だったのでしょう。

ま、だけど「ガネを掛けなさい」と言われても、おそらく掛けなかったでしょう。
だって、右眼は見えているのですから、見ることに関してはまったく不自由なかったですからね。
しかし、目は強烈に疲れていました。
そのせいで、学習能力も良くありませんでした(ということに、しておきます)
遠近感覚を要するスポーツも苦手になりました。

だからA様の「メガネを掛けたくない」という気持ちも十分にわかるのです。

実際の私の度数のフチなしメガネです ↓

向って右のレンズ(艶ありレンズ)が左レンズ(艶なしレンズ)に比較して相当分厚いです。

私の場合、度数の垂直誤差が3.25Dもあります。垂直誤差が2.0Dを超えると問題があると言われていますので、私の場合とってもヘビーな誤差なんです。

このメガネは私の度数を利用し、レンズの厚み見本用に作ったもので、実際に掛けているわけではありません。(カッコウ悪いし)。

今回、5mでの基本度数は
R S+2.00D C−0.50D Ax180
L S+2.50D C−0.50D Ax180

眼位は、
遠見眼位 6△B.O.
近見眼位 11△B.O.

近見での眼位ズレが大きくなっています。これは、いい傾向ではありません。

今回は近見での調節力をサポートするために、遠近累進設計のレンズを使用しました。

調製度数は、
R S+1.50D C−0.50D Ax180 ADD1.00 3.0△B.O.
L S+2.00D C−0.50D Ax180 ADD1・00 3.0△B.O.

さー、ここからです闘いは!(おおげさ)

A様にどうやって朝から晩まで、メガネを掛けていただくか。
視機能の詳細な説明だけでは、物足りないというのは前回で学習しました。

「そうだ!本人さんに、眼位を自覚してもらおう」と考え、簡易眼位測定器を作りました。

測定器ではメガネを掛けることにより、裸眼よりも眼位が整っていることが自覚できます。
そうすることにより、メガネを掛けることの意義がわかり、眼位ということにも、関心を持ってくれるでしょう。

熱い思いが伝わるでしょうか。

今後もA様とは、末永いお付き合いをしたいと思っています。
 
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