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高知 メガネのハマヤは、浜田清と久美のメガネ店です。

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抑制について

事例 5

E様 30歳代

「なんとなく違和感を覚える。寄り目ができない。物がズレるときがある」

5mでの基本度数は
R S−2.25D 
L Sー2.25D C−0.25D Ax100
でした。

矯正視力は
R 1.2
L 1.0
左眼の矯正視力がやや弱いです

眼位(視軸の向き)は、右眼上斜位 10△〜13△B.D.
検査方法によって斜位量も異なってきます。
これは、けっして珍しいことではなく融像刺激の違いによって、脳の反応も異なってくるからです。

プリズム矯正をすると両眼視はできるのですが、左眼が時々抑制します(間歇性抑制)。

今までお使いのメガネはプリズム矯正をしていなかったので、ほとんど左眼を抑制していたようです。

さて、E様の場合適切なプリズム矯正をすれば抑制が除去され、おそらく正常な両眼視まで持っていくことは可能なのですが、そのプリズム眼鏡を掛けられるかどうかが問題です。

そもそも抑制とは、 脳が複視を嫌うので、複視を消すために網膜からの刺激を感受することを拒絶することです。
脳が混乱を避けるための防衛反応とも言えるもので、プリズムを入れることにより逆に脳が混乱する場合があるからです。

これが、順応性、適応能力に優れている十代のかたであれば、割合と早くプリズム眼鏡と仲良くなれるのですが、E様は30代後半です。
今まで、抑制していた時間が長ければ長いほどプリズム眼鏡とお付き合いすることが難しくなります。

E様もプリズム眼鏡を掛けると「ウッ、ウッ、ウッ」とおっしゃっていました。

ここで選択肢として、
1、プリズム眼鏡はあきらめる
2、眼筋の手術をする
3、ビジョントレーニングをする
4、少な目のプリズム眼鏡から慣らしていく
5、適切なプリズムレンズを掛けてみる

があります。

1は、左眼が完全抑制をして、弱視になる恐れがあります。
2は、手術をしても正常な両眼視ができるかかどうかわかりませんし、リスクの高い手術は避けるべきです。
3は、上下斜位が強いかたには、トレーニングの効果は期待できません。
4は、プリズム眼鏡に馴染みやすくなるかも知れませんが、中途半端なプリズム矯正はかえって複視の発生を増やすことにもなりかねません。
5は、視機能にとって、もっとも良い選択です。

お話合いの結果、E様は5番を選ばれました。

調製度数
R S−2.00D                5.0△B.D.
L Sー2.00D C−0.25D Ax100  5.0△B.U.

プリズム眼鏡に慣れることに、時間がかかることも予想されます。徐々に慣れていただくようにアドバイスをしました。

抑制を除去、防止するためのトレーニングの方法もご説明しました。

↑特殊なフィルターレンズを使用してトレーニングをします。
1日、10分〜20分ぐらいの簡単なトレーニングで、抑制を防ぐ効果が期待できます。
  
↑プリズムレンズ
プリズムレンズを通過する光線は、基底(レンズの厚いほう)に進行方向が曲げられます。
像は頂角のほうにズレて見えています。

このプリズムの原理を応用し、右眼上斜位の場合、右眼レンズは基底が下に向く方向(ベースダウン)に、左眼レンズは基底が上に向く方向(ベースアップ)に入れます。

・プリズムレンズに関して『こちら』(←クリック)にもどうぞ。
斜位眼は、プリズム眼鏡を掛けると眼位は変化します。(変化しない場合もあります)
人間という動物は変化を嫌う面もありますので、その眼位変化に戸惑うこともあります。
それが違和感として表れてきます。

違和感は時間的要素で解決することは少なくないのですが、どうしても馴染めないかたもいます。
そんな場合は、プリズム量を減らして掛けていただくなどの対応になります。

また、必要プリズムを「ディグリーフリップ」で作る方法もあります。
この方法は、遠用眼位と近用眼位が大きく違うかたにも有用です。

 
↑ディグリーフリップをつけて、プリズム入りメガネに。
プリズムレンズ+度つきレンズもできます。
 
 ↑跳ね上げてプリズムなしメガネに。ディグリーフリップは、取り外しも可能です。

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