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高知 メガネのハマヤは、浜田清と久美のメガネ店です。

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〒781-2105 高知県吾川郡いの町新町66

近視のかたの心取り 2

■事例

A様 強度近視のかたです。
右眼 S-10.50D
左眼 S−9.75D

のメガネを持参されました。
「このメガネを掛けると、物がムワッと見えて気持ちが悪い。眼がよるような感じがします」と訴えられました。
当店でメガネの検査をしてみると、光心が69mmで入っていました。

え、え・・・・69mm!
A様のPDは、61.5mmです。眼位は正常です。(最近、当店で眼位の検査をしています)

度数が約S-10.00Dで、光心がPDよりも7.5mm広く入っていると。
計算は簡単です。10.0DでPDよりも光心が1mm違えば、約1△のプリズム作用が生じます。
7.5mmの誤差では、約7.5△のプリズム作用が生じることになります。

 
プリズムを通った光が1m先で1pずれる場合のプリズムの強さが1△(プリズム)です。 

眼鏡調製においては、光心をPD通りに寸分も違わずに入れることは、現実には不可能です。
0.1mmの誤差も許さないということであれば、メガネは作れません。

では、どれぐらいの誤差なら許されるか、許容誤差は。

水平方向への許容誤差は、10.0Dでは問題の大きい方向(開散を強いる方向への誤差)は、「0.5△まで」という目安が存在しています。(RAL規格)
問題の少ない方向へは、1.0△です。
つまり、S−10,0Dでは、PDよりも光心が1mmぐらいは狭く入ってもいいけど、「0.5mm以上、広く入るのはダメ」ということです。
(もちろん、61.5mmで入ることが最良です)

光心がPDよりも広く入った場合、基底内方になりプリズム作用は鼻側方向に生じます。
結果、開散力が強要されることになります。
問題の大きい方向への7.5△の誤差は、規格外も規格外、無茶苦茶です。

A様は、そのメガネを購入したメガネ店に具合の悪さを訴えたそうですが、そのメガネ店は「間違っていません。慣れます」との返事だったとのこと。

「間違っていない・・・」、眼鏡技術者であれば、「あきらかに問題があるメガネ」と認識すると思います。
そういう認識がなかったということは、眼鏡技術者でなく、眼鏡商人だったのでしょうか。

「慣れます・・・」、人間は順応性がありますから、掛けられるぐらいには慣れていく可能性はありますが、こんなメガネに慣れたら大変なことになります。
眼の筋肉に相当な負担がかかり、眼精疲労が生じ、眼精疲労から不定愁訴を引き起こす恐れがでてきてしまうでしょう。

ご持参のメガネフレームのサイズは、53□17(フレームPD70mm)でした。
強度近視で、PD61.5mmのかたには適合するサイズではありません。
(レンズの緑厚が、耳側で分厚くなるからです)
しかも、耳側のレンズが厚すぎるとフレームのヨロイ部分に干渉してしまう構造になっていました。
それで、光心を69mmで入れたのかも知れません。

結局、当店で正常な心取りをしたメガネにやりかえることになりました。

心取りや眼位も考慮に入れて、適切に調製されているかどうかは、一般のユーザーのかたには分かりません。
メガネは見るための道具ですから、やはり光学的なことを優先されて、メガネ店選びをしたほうがいいです。
特に、度数の強いかたは、強度近視のメガネ作りに精通しているメガネ店を選んでください。

こちらにもどうぞ→「強度近視
 
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